伝統と変革が交差する場所：HJC2025が示す日本ホスピタリティの新時代

2025年10月15日〜16日の2日間、東京・ザ・キャピトルホテル 東急にて開催された「第4回日本ホテル業界カンファレンス（Hospitality Japan Conference）」には、延べ290名の参加者が集い、日本のホスピタリティ業界の未来について活発な議論が行われた。本カンファレンスは、革新的なアイデアと業界連携の拠点としての役割を改めて確認する機会となった。

2019年に初開催された本カンファレンスは、今では日本のホスピタリティ業界を代表するフォーラムへと発展。ホテルオーナー、デベロッパー、投資家、運営会社、デザインリーダーなど、多様な業界関係者が集まり、知見の共有やネットワーキング、市場成長の新たな可能性を探る場となっている。

2025年のHJCでは、合計105名の登壇者が参加。主な登壇者には、プライスウォーターハウスクーパース（PwC）ジャパン有限責任監査法人の澤田竜司氏、SLK Japanの太田守武氏、日建設計の加古登郁氏、三菱地所の金森千賀氏、そしてワールドブランドコレクション ホテルズ＆リゾーツの丸山豊氏など、業界を代表する著名人が名を連ねた。

数字で見るHJC2025

ユニーク参加者総数： 290名
参加者内訳：
Day 1：232名
Day 2：138名
登壇者：105名
スポンサー・パートナー企業：40社
海外参加者： 9か国
日本（83.60％）、シンガポール（4.70％）、タイ（2.50％）、香港特別行政区（1.30％）、中国本土（0.30％）、マレーシア（0.30％）、アメリカ地域（1.60％）、ヨーロッパ地域（0.90％）、その他（0.30％）。

参加者構成：
デベロッパー、オーナー、投資家：25.60％
ホテルチェーンおよび運営会社：26.90％
コンサルタント、デザイナー、建設会社、アセットマネージャー：23.10％
業界団体、政府関係者、学術機関：1.0％
トラベルテック、OTA、旅行代理店、ベンダー、その他：21.50％
観光施設、独立系ホテル、統合型リゾート、クルーズ運営者：1.60％

#HJC2025は、「投資」「デザイン」「収益」の三つの専門サミットを通じて、日本のホスピタリティ業界の構造変化を促す要因に焦点を当てた。その中でもホテル投資サミットでは、労働力および建設コストの上昇、人材戦略の再構築、老朽化施設の再開発、そしてインバウンド観光の急増によって高まる投資家の信頼感など、日本の市場基盤がどのように進化しているのかについて多角的に議論が行われた。

Hotel Design Summit Japanでは、ウェルネス、伝統、サステナビリティの融合をテーマに、日本のデザイン理念がいかにして伝統と先進的革新を調和させ続けているかを探求した。

そしてHotel Revenue Summit Japanでは、オペレーションリーダーシップ、持続可能なパフォーマンス、新興テクノロジー、ブランドやロイヤルティがゲスト体験に与える影響などを中心に議論が展開された。

深い市場知見と未来志向の対話が交錯するHJC2025は、参加者に対し、日本のホスピタリティ分野における成長・革新・持続可能性への新たな道筋を示すインスピレーションを提供した。

次回予告：HJC2026

その伝統を継承しながら、「第5回日本ホテル業界カンファレンス（HJC2026）」は2026年10月7日・8日に、新たな会場にて開催予定。詳細は近日中に発表される。
次世代のホスピタリティを創る戦略と革新が交わる場として、業界を牽引するリーダーたちが再び集結する。

日本のホスピタリティ業界はいま、創造性・協働・再構築の時代を迎えている。
HJC2026では、投資・デザイン・運営の各分野からリーダーが一堂に会し、「革新」「文化的真正性」「サステナビリティ」が日本型ホスピタリティの次なる進化をどのように形づくるかを議論する。

ゲスト体験の再定義から、テクノロジーとデザインによる新たな価値創出まで、HJC2026はグローバルな視点と日本独自のホスピタリティDNAが融合する場として、先進的なアイデアと実践的戦略を共有する舞台となる。

2026年のアジェンダ、登壇者情報、参加機会などの最新情報は、公式SNSにて順次発信予定。

詳細情報：
https://hospitality-japan.com// https://www.hospitalityjapanconference.com/

お問い合わせ： delegate@hospitality-asia.com

Hospitality Asia について

Hospitality Asia Event Seriesは、アジアのホテル・旅行産業を対象としたメディア・イベント・B2Bナレッジプラットフォームとして、地域を代表する存在である。
インドネシア、ベトナム、マレーシア、タイ、フィリピン、日本など主要都市で開催される各カンファレンスは、「ホテル投資」「デザイン」「収益戦略」の3分野に特化したサミット構成で展開されている。

代表的なシリーズには、以下のイベントが含まれる：
Hospitality Indonesia Conference（#HIC）
Hospitality Vietnam Conference（#HVC）
Hospitality Thailand Conference（#HTC）
Hospitality Malaysia Conference（#HMC）
Hospitality Philippines Conference（#HPC）
Hospitality Japan Conference（#HJC）

さらに2026年には、初のHospitality South Korea Conference（#HSKC）が新設され、またTravel Byte Summit Asia（#TBSA）もHIC・HTC・HPCの併催イベントとして登場予定である。

本シリーズは、Linfay Media LimitedおよびHospitality Asia Media Pte. Ltd.によって共同運営・制作・管理されており、アジアの観光・ホスピタリティ分野における代表的なカンファレンスブランドとして高い評価を得ている。
プラットフォームは、企業の経営判断を担うC-suite、VP、GM、ディレクターなど、シニアレベルの意思決定者層を中心に幅広くリーチしている。

公式サイト： www.hospitality-asia.com